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軟弱地盤対策


軟弱地盤とは?
水分や空気を多く含んだ柔らかい地盤のことです。新しい盛土は空気を含んでいるので、軟弱地盤の可能性があります。 また、湿地や沼など埋立地は、地中数メートル下に多量の水分を含んだ軟弱地盤層を持つ危険性があります。さらに、擁壁を持つ土地や崖付近も、水はけが悪いとやがて軟弱化します。
その他、便槽跡、井戸跡、地中埋設物など、古くから家の建っている土地でも部分的に軟弱地盤を持つ可能性を秘めています。

対策
盤調査解析の結果、その土地の地盤が建築予定物を支えるだけの強度がないと判断される場合や、地中の不純物混入、空洞などの存在が確認された場合、地盤改良工事または基礎補強工事によって地盤強度を高める対策を施します。


工法比較

表層改良工事

敷地内の土地を掘り起こし、セメント系固化剤を混ぜて強固な土質にします。敷地内地盤の地耐力(地盤の固さ)にばらつきがある場合に多く用いられる工法です。

  • メリット・・・比較的安価である。
  • デメリット・・・支持層が深い場合施工できない。固化剤からの土壌汚染の恐れがある。
小口径鋼管杭工法

家の基礎通りに沿って、鋼管製の杭を埋め込む工法です。

  • メリット・・・支持層の深さが異なっていても確実に施工できる
  • デメリット・・・高価である。水脈を乱す恐れがある、家屋撤去時に抜くことが困難である。
柱状改良工法

家の基礎通りに沿って、地面を円筒状に堀削し、そこにセメント系固化材を注入撹絆し、地中に柱を作る工法です。

  • メリット・・・小口径鋼管杭工法に比べて安価である。
  • デメリット・・・水脈を乱す恐れがある。固化剤からの土壌汚染の恐れがある。
ジオクロス®工法

ジオクロス専用シートを使用し、住宅軟弱地盤を補強して地盤の支持力の増大を図り、総沈下量の抑止、不同沈下制御をする工法です。

  1. シートは生物劣化をしない、強酸、強アルカリに安定、加水分解をしないので半永久的です。
  2. 施工には必ず地盤調査、解析が必要です。
  3. 施工時の騒音、振動も少なく、作業性が良いので施工開始から完成まで短期間で作業可能です。
  4. 固化材を使わないので六価クロムなどの有害物質ができないので、地球環境に配慮した工法です。
  5. 家屋解体時に撤去することができ、土壌汚染や地下埋設物によって資産評価を下げてしまうことがありません。
  • メリット
    1. 深い支持層のところでも施工できる。

    2. 他工法と比較して安価である。
    3. 短期間で施工できる
    4. 土壌汚染の恐れが無い。
    5. 家屋撤去時に完全に撤去できる。
  • デメリット
    1. 平行層でないと施工できない。
    2. 木造住宅3階迄。

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